終わらない修行 II

監修医師

モレロ オースティン誠

MSA美容外科 院長モレロ オースティン誠

略歴
2018〜2024年 大手美容外科沖縄院 院長
2024年 MSA美容外科 開院

所属学会
日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
日本美容外科学会(JSAS)認定専門医
The Rhinoplasty Society 海外会員
アメリカ美容外科学会(AACS)海外会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本美容外科医師会 正会員

ー 山梨で見た、20年という時間 ー

先日、山梨県へ手術見学に行ってきました。20年以上にわたり「裏ハムラ法」を磨き続けてこられた先生の手術を拝見するためです。

この貴重な機会を与えてくださったM先生、そして紹介をしていただきましたT先生、本当にありがとうございました。

電車から見える富士山

日本で広く普及している「ハムラ法」。元々は皮膚と眼輪筋の切除も伴う、いわゆる「表ハムラ」という術式でしたが、眼輪筋を切除することによりdenervation(脱神経)が起こり、手術後数ヶ月は下瞼の外反という合併症を生じさせてしまうこともあったことから、どうにか眼輪筋を触らずに目袋変形(目の下のクマ)の治療をできないかと、患者様のより良い結果を追求して考案された術式がこの「裏ハムラ術」でした。

皮膚の表面に傷を作らないことがメリットとしてよく挙げられているのですが、何よりも眼輪筋に傷をつけずに手術をすることが最大のメリットではないのかと思いました。

この裏ハムラ術ですが、もともと「トラコンハムラ」と呼ばれていたそうです。トランスコンジャンクティバルハムラ法。経結膜的脂肪移動術です。名前長いですね。しかも、Hamra医師が論文発表する前にはRaul Loeb医師が眼窩脂肪を使った目袋変形に対する治療についてすでにやっていたことなど、この術式の歴史的な背景も色々と教えていただきました。

しかし、呼び名や、国や人種は変わっても、治療の本質は変わりません。不必要な切開を加えずに目の下を整える。そして、できるだけ自然に仕上げる。

それを、20年以上かけて洗練させてきて、今もなお、磨き続けている先生。
これぞまさにライフワーク。

Loeb医師の著書

出血の少なさ

手術でまず印象的だったのは、出血の少なさ(無さ)でした。目の周囲はとても繊細で、出血をしやすいです。しかし術中は驚くほどキレイでした。

「そうなのよ、他の見学の先生にも言われてきたけど、出血が少ないと。それでも今日の人は出血は多い方だったけどね」

理由は明確でした。剥離している “層” が正確なのです。

深すぎず、浅すぎない。「ちょうどいい」レイヤーを選び続けているから、無駄な組織が傷つかない。

技術とは、派手なことではなく、
「正しい場所を、正しく扱うこと」なのだと痛感しました。

その層に入る時の手術操作が意識的なのか無意識なのか、フェイスリフトで使うFAME technique (Finger Assisted Malar Elevation)に似ている要素があるように感じました。これは目から鱗でした。

運針

そして、針の扱い方。これもかなり特徴的でした。順針、逆針だけではありません。縦に持ち替え、anglingを変え、限られた空間の中で最適な方向を探る。Spear運針やHook運針など、私も無意識になんとなく似たようなことをしていたのですが、それを意識的にアラインメントを考えて毎回針を通し、その度に最適解を導き出している先生の手元は迷いがありませんでした。

手前に引くようにかける「Hook 運針」

「ボトルシップみたいでしょ?」という先生の的確すぎる例え。ガラス瓶の中で船を組み立てるように、限られた視野の中で、針のアラインメントを計算しながら動かしていく。また traditional な運針に拘らず、角度と理解で縫う。

そこにも20年という時間が宿っていました。

ボトルシップ(ボトルの狭い入り口から操作をする)

重ねるだけでは届かない領域

私は改めて思いました。「上手くなる」ことと、「深まる」ことは違う。
症例数を重ねるだけでは届かない領域がある。

一つの術式と真剣に向き合い、少しずつ、少しずつ磨いていく。

それが本当の成熟なのだと感じました。

では、MSAはどこへ向かうのか。

私たちが目指しているのは、派手さや流行ではありません。一つ一つの手術を、より精密に、より最適に。その積み重ねが、結果としての“美しさ”につながると信じています。

20年以上かけて研ぎ澄まされた裏ハムラ術を見て、私は確信しました。

MSAもまた、時間を味方にするクリニックでありたい

一例一例を大切にしながら、毎年少しずつ進化していく。

完成を目指すのではなく、常に未完成であることを受け入れる。

always be a student.

それは個人としてだけでなく、MSAという場所の在り方そのものでもあります。

帰りの電車内で見たものを言語化していくノート

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