Deep Plane Facelift
ディープ・プレーン・フェイスリフト について

監修医師

モレロ オースティン誠

MSA美容外科 院長モレロ オースティン誠

略歴
2018〜2024年 大手美容外科沖縄院 院長
2024年 MSA美容外科 開院

所属学会
日本美容外科学会(JSAS)会員
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本美容外科学会(JSAS)認定専門医
アメリカ美容外科学会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本美容外科医師会 会員

Deep Plane Facelift って何?

まずは、この質問ですね。そもそも何なのかと?

Facelift術にはさまざまな種類がございます。High – SMAS、 MACS – lift、などなど色々とございますが、その中でも世界中で最も注目され、そして1番効果が高いとされているのがDeep Plane Faceliftと言われております。

なぜなのか?

その答えを知るためには、まずは解剖のお話をしなければなりません。

SMAS(スマス)とは何か?

フェイスリフトの解剖を知るためには、まず、SMAS(スマス)について知ることが必要です。

このSMAS、色々と厄介なもので、、、

じつは、SMASについては、まだはっきりとは解明されていない部分が多いのです。しかし、このSMASを引き上げたり、超音波で引き締めたり(HIFU)することでお顔のリフト効果が得られることは知られており、その皮下脂肪と表情筋の間にある「外科的に操作ができる層」をSMASと呼んでいるのです。下図の3番あたりです。

「たるまないSMAS」と「たるむSMAS」

さて、このSMASですが、「たるまない部分」と「たるむ部分」とがあります。これは、とても大切なことですが意外と知られておりません。私も糸リフトやヒアルロン酸治療を行うときも常に意識しているのですが、それをフェイスリフト術でも意識しているのがdeep plane faceliftなのです。

下の図で「たるまないSMAS(青部分)」と「たるむSMAS(ピンク部分)」を見てみましょう。自分のお顔を触りながら考えるとわかりやすいです。とくに耳のすぐ前にある皮膚ですが、ここをつまんで引っ張ってもなかなか動きません。それに対して口のすぐ横の皮膚は引っ張り回すとかなり自由に動くのですが、ここがまさにたるむ部分なのです。

これには当たり前な理由があり、その答えは全て”表情”にあります。表情(表情筋)が活発に動く際、その上にある脂肪や皮膚も自由に動く必要があります。そのため「たるむSMAS」とは「顔の動く部分」なのです。

それに対して耳の前には表情筋はなく、耳下腺や噛むための筋肉(咬筋)があるため、顔が動く必要あはありません。口を開け閉めした時にもわかりますが、ここの皮膚はとくに伸びたりもしません。顎の関節が開け閉めする際この部分でピボットするため、動く必要がない、そのため、たるまないのです。

従来のfaceliftでは、耳の前から皮膚の下に入り、すぐに見えるSMAS(青)の下に潜っていたのですが、これだと非常に非効率なのです。確かに青のSMASとピンクのSMASとは繋がっているので、青部分を引っ張ればピンク部分も引き上がりますが、距離が遠いため加えた張力(引っ張る力)の割には引き上がりが弱いのです。これはフックの法則という物理現象で説明がつきます(ここではフックの法則の説明は割愛します)。

引っ張り上げたいのはピンクや黄色の部分なのに、それを遠い青の部分から、しかも間接的に引っ張ると、効率が悪く、結果的にはフェイスリフトの効果は弱まるのです。たるまない部分にかなりの力を加えている割には、引き上げが弱いのです。

Deep Plane Facelift は世界最高峰のリフト術

従来のfacelift術とは違って、deep plane faceliftでは青の部分を無視するのです。たるんでいない部分(青)を持ち上げるのではなく、たるんでいる組織だけ(ピンク・黄色)を効果的に持ち上げることができ、無駄な皮膚の切除を避けることができます。また、顔の深い組織を効果的に持ち上げるため、お顔のボリュームバランスが改善されます(たるんだためにこけた頬がもう一度ふっくらとなるなど)。

また、あまり強く引っ張らなくても引き上がるため、縫い目の傷への負担も少なくなりますし、変な張力が加わりませんので、不自然な引きつれなどは出にくく、自然な仕上がりになりやすいのです。さらには皮膚の剥離範囲も従来の切開リフトよりは狭くなるため、ダウンタイムも比較的短くなる傾向があります。皮膚の機能低下も抑えることができ、さらには皮膚の壊死などのトラブルも比較的少なくおさまります。これが世界最高峰の理由なのです。

本当はもっと複雑ではあるのですが、これが簡素化したdeep plane faceliftの説明となります。

MSAのExtended Deep Plane Faceliftは、Dr. Jaconoが考案した方法や、世界的に有名な米国のDr. NayakのMasterclassで直接指導してもらって習得した方法で、沖縄県内ではMSAのみで施術可能です(2025年5月現在)。

Dr. Nayakに直々に指導してもらった、Masterclass名札。

MSAで行われたDeep Plane Faceliftの症例画像の経過を下に掲載します。術前、術後3日目、術後10日目の経過画像です。術後間もないので傷はまだ赤いのですが、腫れなどはだいぶ引いており、外を出歩いても問題のないレベルです。また、歪な張力は働いていないため、口元や表情にひきつれはなく、自然な引き上げが実現できていいるのがわかります。

Deep Plane Face Lift のメリット

– 中顔面、下顔面、顎下、首まで一気に治療される

– 全体が引き上がるため、自然な感性となりやすい

– 頬のコケなどまで改善される

– 広頚筋が引き上げられることで、フェイスラインが補強される

– 変に強く引っ張らなくてもリフトされるので、不自然な引きつれが生じにくい

– 聴力が最小限のため、傷への負担も少なく、傷跡がきれいに治りやすい

– 効果が15〜20年持続する

Deep Plane Facelift のリスク

– 一般的な手術と同様に、内出血、腫れ、痛みなどはございます

– その他のリスクとしては、血腫、漿液腫、顔面神経麻痺、感染、傷跡などもございます

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