第49回日本美容外科学会(JSAPS)総会・第157回学術集会に一般演題が採択されました

監修医師

モレロ オースティン誠

MSA美容外科 院長モレロ オースティン誠

略歴
2018〜2024年 大手美容外科沖縄院 院長
2024年 MSA美容外科 開院

所属学会
日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
日本美容外科学会(JSAS)認定専門医
The Rhinoplasty Society 海外会員
アメリカ美容外科学会(AACS)海外会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本美容外科医師会 正会員

このたび、第49回日本美容外科学会(JSAPS)総会・第157回学術集会において、当院院長の一般演題がポスター発表として採択されました。

演題名は、

「Cephalic Trim Cartilage Repurposing in Ethnic Rhinoplasty」

です。

今回の演題では、鼻形成術の際に扱う鼻翼軟骨、特にcephalic trimによって切除される軟骨を、単に取り除く組織として考えるのではなく、鼻尖形成に再利用する方法について検討しています。

切除するだけでなく、利用できる組織として考える

鼻尖形成では、鼻翼軟骨の形態や幅を整える目的で、軟骨の頭側部分を切除するcephalic trimという操作が行われることがあります。一方で、切除範囲や方法によっては、鼻翼軟骨の支持力が低下し、鼻尖や鼻翼の形態に影響を与える可能性があります。

そのため当院では、軟骨をどれだけ切除するかだけでなく、

  • どの部分を温存するのか
  • 残った軟骨がどのように力を支えるのか
  • 切除した軟骨を別の役割に活用できないか

という点まで考えながら手術を設計しています。

今回の発表は、cephalic trimによって得られた軟骨を、鼻尖の形態や支持構造を整えるための移植材料として再利用する考え方をまとめたものです。

Ethnic Rhinoplastyにおける組織の使い方

演題名にある「Ethnic Rhinoplasty」とは、患者様それぞれの人種的・解剖学的特徴を考慮して行う鼻形成を意味します。特にアジア人と黒人とでの症例での用途をまとめております。

鼻の皮膚の厚さ、鼻翼軟骨の強度、鼻尖の支持力、鼻中隔軟骨の大きさなどは、患者様によって異なります。

特にアジア人の鼻形成では、使用できる鼻中隔軟骨の量が限られている場合もあるため、もともと鼻の中にある組織をできる限り有効に活用することが重要です。

軟骨を安易に切除して捨てるのではなく、その軟骨の性質や形を理解し、必要な場所に再配置することで、組織の負担を抑えながら鼻尖の形態と安定性を整えられる可能性があります。

日々の診療から生まれた疑問を、学術的に検討する

美容外科では、手術の結果だけでなく、その形が長期的に安定することも重要です。

日々の診療の中で、

「この軟骨は本当に切除するだけでよいのか」

「残すべき組織と、移動させるべき組織をどのように判断するのか」

「限られた軟骨を、より効率よく利用できないか」

といった疑問を持ち続けることが、手術方法を見直すきっかけになります。

今回の学会発表を通して、当院で行っている鼻形成の考え方を整理し、他の医師とも意見を交わしながら、より安全で再現性の高い手術につなげていきたいと考えています。

MSA美容外科では、今後も日々の診療と学術活動の両方を大切にし、国内外の知見を取り入れながら、一人ひとりの骨格や組織に適した鼻形成を追求してまいります。

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