30代後半のDeep Plane Mini Lift 術後7日
監修医師
MSA美容外科 院長モレロ オースティン誠
略歴
2018〜2024年 大手美容外科沖縄院 院長
2024年 MSA美容外科 開院
所属学会
日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
日本美容外科学会(JSAS)認定専門医
The Rhinoplasty Society 海外会員
アメリカ美容外科学会(AACS)海外会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本美容外科医師会 正会員
術後7日目の経過|まだ腫れていても、フェイスラインはここまで変わる
先日ご紹介した、30代後半の患者様のDeep Plane Mini Lift症例です。
前回は術後3日目の段階で、まだbefore/after画像を掲載できる時期ではありませんでしたが、術後7日が経過し、少しずつ輪郭の変化が見え始めてきました。
今回の手術では、Deep Plane Mini Liftに加えて、バッカルファット除去も行っています。さらに同日に外鼻形成も行っているため、お鼻周りの腫れも残っている状態です。そのため、術後7日目の写真は完成形ではありません。
むしろ、まだ腫れ、むくみ、内出血がある時期です。
しかし、それでも治療前と比べると、フェイスラインからエラ下にかけての輪郭がすでに大きく変化していることがわかります。

術後7日目でも、エラ下のラインが見え始めています
今回の症例で特に注目していただきたいのは、頬だけではなく、エラ下から顎下にかけてのラインです。
治療前は、フェイスラインの下方にやや重さがあり、エラ下から首にかけての境界が少しぼやけて見える状態でした。術後7日目では、まだ腫れや内出血があるにもかかわらず、エラ下のラインがすでに引き締まり、横顔の輪郭がよりシャープに見え始めています。
フェイスリフトというと、「頬を上げる手術」と思われがちですが、実際には、横顔や斜めから見たときのフェイスライン、エラ下、顎下、首へのつながりが非常に重要です。
特に30代後半から40代前半の方では、皮膚が大きく余っているというよりも、深い組織のわずかな下垂によって、輪郭が少しずつ曖昧になってくることがあります。
この段階でDeep Plane Mini Liftを行うことで、単に皮膚を引っ張るのではなく、たるみの原因となっている深い層から組織を整えることができます。
Mini Liftでも、浅いリフトではありません
「ミニリフト」と聞くと、皮膚だけを少し引っ張る簡単な手術を想像される方もいます。
しかし、MSA美容外科で行うDeep Plane Mini Liftは、単なる皮膚の引き上げではありません。
Deep Planeの考え方に基づき、たるみの原因となる深い層へアプローチします。
皮膚だけを強く引っ張ると、耳の周囲に不自然なテンションがかかったり、顔が横に引っ張られたような印象になったりすることがあります。
一方で、Deep Planeでは皮膚表面だけではなく、深部組織を立体的に移動させるため、自然な表情を保ちながら、フェイスラインやエラ下の変化を出しやすいことが特徴です。
今回のように、30代後半で皮膚の質が比較的保たれている方では、過剰に皮膚を切除するよりも、深い層のリリースと固定を適切に行うことで、より自然な変化が期待できます。

バッカルファット除去を組み合わせた理由
今回の症例では、Deep Plane Mini Liftに加えて、バッカルファット除去も行っています。
バッカルファットは、頬の深い部分にある脂肪の一部です。適応を誤ると、将来的に頬がこけて見えたり、老けた印象につながる可能性があるため、すべての方におすすめする治療ではありません。今回も、非常に少量の除去をおこなっております。
しかし、頬の内側のボリュームが強く、口横やフェイスラインの重さに関係している場合には、Deep Plane Mini Liftと組み合わせることで、よりすっきりとした輪郭を目指せることがあります。大切なのは、脂肪を取りすぎないことです。
30代後半でフェイスリフトをする意味
30代後半でフェイスリフトと聞くと、「まだ早いのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、すべての30代後半の方にフェイスリフトが必要なわけではありません。
しかし、すでにフェイスラインのもたつきが出ている方、エラ下から顎下のラインが崩れ始めている方、HIFUや糸リフトでは満足できなかった方にとっては、早い段階で深い層から整えることが有効な場合があります。
私が患者様によくお話しするのは、フェイスリフトは「何歳でやるか」だけではなく、「きれいな状態を何年楽しめるか」も大切だということです。
70代になってからフェイスリフトをすることが悪いわけではありません。
しかし、若い時期に適切な治療を行うことで、整ったフェイスラインをより長い期間楽しめる可能性があります。30代後半から40代前半のDeep Plane Mini Liftは、大きく顔を変える治療ではありません。たるみによって崩れ始めた輪郭を、自然に整える治療です。
「若返る」というよりも、「本来のフェイスラインに戻す」。
この考え方が、若い世代のフェイスリフトでは非常に重要です。

早期たるみ治療としてのDeep Plane Mini Lift
Deep Plane Mini Liftは、単に小さなフェイスリフトという意味ではありません。
必要な範囲を的確に見極め、深い層をリリースし、適切な方向へ固定することで、比較的若い世代のフェイスラインの乱れにも対応できる治療です。
特に今回のように、mastoid crevasseまでアプローチすることで、頬だけではなく、エラ周囲、顎下、首へのつながりまで意識したリフトが可能になります。
術後7日目の時点では、まだ腫れや内出血があります。
しかし、それでもすでにフェイスラインの変化が見え始めており、今後の経過が非常に楽しみな症例です。
MSA美容外科では、患者様一人ひとりの年齢、骨格、皮膚の厚み、脂肪の量、たるみの程度を確認しながら、皮膚科治療、注入治療、照射治療、外科治療の中から、最も適した治療をご提案しています。
大切なのは、「なんとなく引き上げること」ではありません。
どの層が下がっているのか。
どこをリリースする必要があるのか。
どこに固定すれば、自然な輪郭になるのか。
そして、どこまで行うとやりすぎになるのか。
これらを見極めたうえで治療を行うことが、自然で長く満足できるフェイスリフトにつながります。
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