MSAの（シミ・肝斑）治療

ピコレーザー

MSAで導入している「エンライトンSR」は「日本人のスキンタイプにふさわしい」をコンセプトにキュテラ社（米国）が開発したピコ秒レーザーで、初期型より改良を繰り返し3世代目となります。

スポット治療は、しみやあざ（主にADM）、トーニング治療は肝斑やスキントーンお改善で使用しております。ピコレーザーの最大の特徴は、出力を抑え、炎症後色素沈着のリスクを減らしながら治療ができることです。

しかし、それだけで色素沈着のリスクがゼロになるわけではありません。しみ治療をする上で、何よりも大切となるのは、時間と経過観察、治療方針の軌道修正となります。

以下に代表例を挙げていきます。

しみ・肝斑・ADMの混合性色素斑の実際の治療（治療期間8ヶ月）

以下の画像はシミ治療をしたいという主訴に来院された方です。当院のしみ取り放題のメニューで治療を開始しておりますが、それだけでは事足りませんでした。そのため、シミ取りの施術をしたのち、次は色素沈着のケア、そして肝斑のピコトーニングを行いました。他にもトラネキサム酸の内服も同時に行なっております。その後、さらにシミ取りの取り残しを処置、そしてまたピコトーニング。その後はADM（後天性真皮メラノサイトーシス）のアザ治療を行っております。治療効果の反応は良好で、現在も継続中です。

なぜこのお話をしているのか？それは、この方のように混合性の肌状態の方が多いからです。その状態をしっかりと判断し、それに対応した治療法を選択する必要があるのです。シミのスポットレーザー、肝斑のトーニング、そしてアザのスポットレーザーと機械の設定を変えて、臨機応変に対応します。

イボ（この症例では脂漏性角化症）の除去・しみ除去の混合治療（治療期間6ヶ月）

以下の症例はシミと脂漏性角化症の除去となります。除去をする上で、色素沈着となるリスクがあり、現状、こちらの画像でも除去後の色素沈着がところどころあります。色素沈着部に関しては、時間で薄くなる部分と、外用薬とを使って薄くする部分とがあります。リスクとしては火傷や色素沈着があり得ます。脂漏性角化症は老人性色素斑が分厚くなってしまったような物ですが、電気メスを使って削ればぽろっと簡単に取れます。まだ治療中の方ですが、徐々に綺麗になっているのがわかります。

しみ（老人性色素斑）の除去治療（治療期間3ヶ月）

以下の症例はシミの除去となります。除去をする上で、色素沈着となるリスクがあり、現状、こちらの画像でも除去後の色素沈着がところどころあります。色素沈着部に関しては、時間で薄くなる部分と、外用薬とを使って薄くする部分とがあります。リスクとしては火傷や色素沈着があり得ます。使っている機材は、ピコレーザー（エンライトンSR）となります。