たるみ?
監修医師
MSA美容外科 院長モレロ オースティン誠
略歴
2018〜2024年 大手美容外科沖縄院 院長
2024年 MSA美容外科 開院
所属学会
日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本美容外科学会(JSAPS)関連会員
日本美容外科学会(JSAS)認定専門医
The Rhinoplasty Society 海外会員
アメリカ美容外科学会(AACS)海外会員
日本美容皮膚科学会 正会員
日本美容外科医師会 正会員
その「たるみ」、本当にたるみですか?
美容外科医が見ている4つの原因
「最近、顔が下がってきた気がする」
「フェイスラインがもたついてきた」
「口元が重たく見える」
「なんとなく疲れて見えるようになった」

このようなお悩みでご相談に来られる方はとても多くいらっしゃいます。
こうした変化を、患者様ご自身ではひとまとめに「たるみ」と感じておられることが多いのですが、実際に診察してみると、その原因はひとつではありません。
本当に皮膚のたるみが主な原因になっていることもあれば、脂肪の位置変化、目の下のくまや影、もともとの骨格や輪郭によって、たるんだように見えていることもあります。
つまり、「たるみが気になる」というお悩みの中には、いくつかの異なる要素が重なっていることが少なくありません。
だからこそ大切なのは、最初から施術名を決めることではなく、まずは“なぜそう見えているのか”を整理することです。
今回は、患者様が「たるみ」と感じやすい代表的な4つの原因について、分かりやすくお話しします。
たるみに見えて、「たるみだけ」ではないことがあります
お顔の印象は、皮膚だけで決まるわけではありません。
皮膚のハリ、脂肪のつき方や位置、骨格、筋肉の動き、光の入り方、目の下の影など、さまざまな要素が重なって「若く見える」「疲れて見える」「下がって見える」という印象がつくられています。
そのため、見た目としては同じように「たるみが気になる」と感じていても、実際に改善のポイントは人によって異なります。
ここを取り違えてしまうと、本来必要だった治療と違う方向に進んでしまうことがあります。
1. 皮膚のゆるみが主体のケース
もっとも一般的にイメージされやすいのが、皮膚のハリが落ちることで起きる“たるみ”です。
年齢とともに皮膚の弾力は少しずつ低下していきます。すると、フェイスラインがぼやけて見えたり、口元に重たさが出たり、頬が下がったような印象になったりします。
このタイプでは、実際に皮膚のゆるみが見た目の変化に強く関わっています。ただし、同じ皮膚のゆるみでも、まだ軽い段階なのか、ある程度進行しているのかで考え方は変わります。
軽度であれば、機器治療や注入治療などが選択肢になることもありますし、進行の程度によってはそれだけでは十分な変化が得られないこともあります。
具体的な治療法としては、ボルニューマ や HIFU(ハイフ)などで皮膚の引き締めを図る方法、ヒアルロン酸などの注入で輪郭の印象を整える方法、また皮膚のゆるみが明らかな場合にはフェイスリフトなどの手術が適していることもあります。

大切なのは、「たるみ治療」という言葉で一括りにするのではなく、その方の今の状態に対して、どこまでの変化を目指すのかをきちんと考えることです。
2. 脂肪の位置変化で、下がって見えるケース
お顔は皮膚だけでなく、その下にある脂肪の位置によっても印象が大きく変わります。
年齢とともに、頬や口元まわりのボリュームの見え方が変化すると、実際以上に下がった印象が出ることがあります。
患者様ご自身は「たるんだ」と感じていても、実際には皮膚が余っているというより、脂肪の位置変化やボリュームバランスの崩れが大きく関わっている場合も少なくありません。
このタイプは、単純に引き上げれば解決するとは限りません。
引き上げることが有効なケースもありますが、どこにボリュームがあり、どこが足りなく見えているのかを見ないまま治療を選ぶと、期待していた変化にならないことがあります。
私はよくこの治療を「ボリューム・コントロール」と表現します。凹んでいる部分にボリュームを足したり、アンバランスに大きい部分のボリューム引いたりする陰影操作です。
具体的には、こめかみや頬の上部など、ボリュームが減って見える部分にヒアルロン酸や脂肪注入を行ってバランスを整える方法があります。一方で、口元やジョールファットのもたつきが強い場合には、脂肪吸引や脂肪溶解注射が適していることもあります。また、組織の下垂が主体であれば、糸リフトや部分リフト(中顔面リフト)やフェイスリフトを検討する場合もあります。

「下がって見える」という印象の背景に、何があるのかをきちんと見極めることが必要です。
3. 目の下のくまや影で、疲れて見えるケース
「顔全体が老けた気がする」
「たるんで見える」
と感じていた原因が、実は目の下のくまや影だった、ということもよくあります。
目の下は、お顔全体の印象にとても大きく影響する部分です。
ふくらみや凹みがあると、その段差によって影ができ、疲れた印象や老けた印象が強く出ます。すると、ご本人としては「顔全体が下がってきた」と感じやすくなります。
ただし、ここで注意したいのは、目の下のお悩みもひとつではないということです。
脂肪のふくらみが目立つ方もいれば、凹みが目立つ方、色味が強い方、皮膚の薄さが関係している方もいます。
そのため、単純に「くま取りをすればよい」とは限りません。
目の下は、取りすぎたり、平坦化しすぎたりすると、かえってやつれて見えたり、老けた印象につながることもあります。
治療法としては、凹みや段差が目立つ場合には裏ハムラ術やヒアルロン酸や脂肪注入、皮膚のハリ不足が関係する場合には高周波やスキンブースター(ルミナス注射、リジュラン注射、Juvelook)などが選択肢になることがあります。色味の要素が強い場合には、レーザーや外用治療を組み合わせて考えることもあります。

だからこそ、くま治療は流行や施術名で選ぶのではなく、その方の目元の構造を丁寧に見て考える必要があります。
4. 骨格や輪郭によって、たるんだように見えるケース
実際には大きなたるみがなくても、骨格や輪郭の影響で“下がって見えやすい”方もいらっしゃいます。
たとえば、頬骨や下顎の形、目の下から頬にかけてのつながり、口元の突出感、フェイスラインの出方によって、影ができやすかったり、もたついて見えやすかったりすることがあります。
この場合、ご本人は「年齢のせいでたるんできた」と感じていても、実際にはもともとの骨格が印象に関わっていることもあります。
もちろん、加齢変化がまったくないという意味ではありませんが、主な原因を見誤ると、必要以上に“たるみ治療”へ意識が向いてしまうことがあります。
このようなケースでは、ヒアルロン酸で顎やフェイスライン、頬の支えを補うことで印象が整うことがあります。輪郭そのものの改善が必要な場合には、脂肪吸引や糸リフト、場合によっては骨切りなどの輪郭形成が検討されることもあります(当院では骨切りの治療はなし)。ただし、ここまでの治療が本当に必要かどうかは、見た目の悩みと治療のバランスを丁寧に考えることが大切です。

お顔の悩みは、パーツ単体で見るよりも、全体のバランスで見た方が分かることが多いのです。
「たるみ治療」がひとつではない理由
ここまでお読みいただくと分かるように、「たるみが気になる」というひとつのお悩みの中にも、実際にはさまざまな要素が含まれています。
皮膚のゆるみが中心の方もいれば、脂肪の位置変化が大きい方もいます。目の下の影が印象を強くしている方もいれば、骨格や輪郭が関係している方もいます。
つまり、見えているお悩みが同じでも、改善のために考えるべきことは同じではありません。
患者様の立場からすると、
「フェイスラインが気になるから糸リフト」
「口元が気になるからヒアルロン酸」
「目の下が気になるからくま取り」
と考えたくなるのは自然なことです。
ですが実際には、その施術が合うかどうかは、原因によって変わります。
大切なのは、最初に施術名を決めることではありません。
まずは、何がそう見せているのかを整理することです。
写真やSNSだけでは分からないこともあります
最近は、SNSや症例写真を見て美容医療を検討される方も増えています。
それ自体はとても自然なことですが、写真だけで判断するのは難しい部分もあります。
お顔の印象は、光の当たり方、角度、表情、撮影距離によってかなり変わります。実際には同じお顔でも、写真ではたるみが強く見えたり、逆に目立たなく見えたりすることがあります。
また、他の方の症例で理想的に見えた変化が、そのままご自身に当てはまるとは限りません。
なぜなら、見た目の悩みが似ていても、その原因が違うことがあるからです。
「この施術が流行っているから」
「この症例がきれいだったから」
という視点だけで決めてしまうと、どこかでズレが生まれてしまうことがあります。

大切なのは、施術を選ぶことより、原因を整理することです
美容医療では、何をするかが注目されやすいものです。
ですが本当に大切なのは、最初に施術名を決めることではなく、その方のお顔の中で何が印象を変えているのかを丁寧に見ていくことです。
今すぐ何かをすることが必要な方もいれば、まずは経過を見てもよい方もいらっしゃいます。大きな治療が必要な方もいれば、そこまでしなくても十分な方もいらっしゃいます。
逆に、患者様が気にされている部分とは別のところが、実は印象を左右していることもあります。
だからこそ、治療は“施術ありき”で決めるものではなく、診察の中で整理していくことが大切だと考えています。

まとめ
「たるみが気になる」と感じたとき、その原因はひとつではありません。
皮膚のゆるみ、脂肪の位置変化、目の下のくまや影、骨格や輪郭。こうした要素が重なって、たるんだように見えていることも少なくありません。
見た目のお悩みを正しく整理しないまま治療を選んでしまうと、本来必要だったこととズレてしまう可能性があります。
だからこそ大切なのは、流行の施術名から入ることではなく、まず“なぜそう見えているのか”を知ることです。
お顔のお悩みは、単純に一言で説明できないことも多くあります。
「自分の場合は何が原因なのかよく分からない」
「たるみだと思っていたけれど、本当にそうなのか知りたい」
「できるだけ自然な変化を希望している」
そのような方こそ、一度きちんと整理して考えていくことが大切です。
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